GLAY(グレイ) の(TERU、TAKURO、HISASHI、JIRO) 似顔絵イラスト。
90年代当時、ビジュアル系といえば、なにかケバケバしい化粧をして、パッと見、どういった構造になっているか分かりにくい服を着ている人というイメージがあった。
「布と布とをつないでいない、機能していない安全ピンが並んで留まっていたり」
「水浴びをした直後のカラスみたいだったり」
そんな服を着て、日本ではない世界観の歌を歌っている人たち。
GLAYも最初はそんな感じだったかもしれないが、この人たちが売れて思ったのは、「ポップ」。
ポップなビジュアル系が出てきた。
都市伝説に、この人たちのベストアルバムが出た頃、アルバムを買って帰ったら、お父さんもお母さんもお姉ちゃんもお爺ちゃんもお婆ちゃんもそれぞれ買っていたという話がある。
それだけGLAYが売れていたということも表すが、ファンに年の垣根がない歌謡曲のようなポップさを持ったバンドだった。
ネクタイを締めてスーツで歌うというのも、これまたポップだった。
前述した、体中にノリをつけて落ち葉の上を転がった挙句、森の中を全力で走ってみたような格好をしたビジュアル系のイメージとまるで違っていた。
あなたの隣のポップなビジュアル系。
そういえば、XJapanが一度解散したとき、HIDEも最初はその系統の格好をしていたが、途中からポップ寄りなビジュアルになったな。
漫画家は自分の絵が上達し始めると、やたらと描き込みが多くなりがちだけど、ある時から「抜き」を覚え始めて、線にムダがなくなっていく。
描き込みが多いと本人からしたら満足かもしれないが、見る側からすると見づらいし重く感じてくる。
それを察した漫画家は「抜き」を始める。それに近い。
宣材写真