大杉漣 の 似顔絵イラスト
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結構前になるんだけど、都内の割と繁華街にて、ある夜ですよ。
ちょっとしたことで、料理屋さんの前に立ち止まっていた。
しばらくすると、中からぞろぞろと人が出てくる様子だったのでよけたんだけど、そのときに出てこられたのが大杉漣さんだった。
こんな夜のこんな場所にて、大杉漣さんに遭遇するとは夢にも思わなかった。
確実に、大杉漣さんだった。
驚きと共に「ガッシリした体の人だなぁ」という印象。
そんな人がまさかねといった感じ。
個人的に思うところで、いい俳優って(男性の場合)、ヤクザ役もできるけど、刑事役もできる役者がそうだと思っている。悪役にも善人役にもどちらにも、誰かのニーズに合わせて転がることができる人なんじゃないかなと。
この方の場合、それ以上にコミカルな役でもなんでも出来た。
だからこそ、「バイプレイヤーズ」って番組にも出ておられたんだと思うけど。
これまた個人的な話になるんだけど、この方の出演作で一番好きなのは、やっぱり
「夜汽車の男」
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ニコニコ大百科からの抜粋、
「原作担当の久住昌之と、作画の泉晴紀(現:和泉晴紀)が組んだ漫画家コンビ、泉昌之のデビュー作がこの「夜行」である。
1981年に雑誌『ガロ』へ持ち込まれた後、1983年には他の短編作品と一緒に単行本の『かっこいいスキヤキ』(青林堂)へ収録された(のちに扶桑社により文庫化)。」
原作だけで言えば、「孤独のグルメ」の原点だし。原作+作画のコンビでいえば、「食の軍師」の原点になる。
「世にも奇妙な物語」にて、「夜行」が実写化された。それが「夜汽車の男」。
夜行列車内にて、購入した幕の内弁当の中のおかずやご飯たちを、どういう順番とバランスで食べていくかを思案する男性。その主人公を演じられたのが、大杉漣さん。
一人での食事を突き詰めるという形でいえば、元祖・「孤独のグルメ」といった感じかな。おっさんは一人で飯を食べる機会が多いんですよ。
(あるよ、「かっこいいスキヤキ」)
同じ原作者の久住昌之さんつながりでいえば、松重豊さんが「孤独のグルメ」にて、ゴローちゃんを演じるよりも先に、同原作者の実写映像化を大杉漣さんが演じていたことになる。
今回のことといい、なんか松重豊さんと大杉漣さんっていい感じ。
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おじさん一人で絵がもつって、なかなかの存在感がある人じゃないと無理だ。
怪演と言ったらいいのか、あちらの世界にイってしまっている人を演じさせてもすごかった。イってしまっている人が一人で淡々と話し続けていたら、すごく怖いんだけど、この方の場合は"怖い"だけじゃない。
「エクステ」という映画で、お一人で「ヘアー♪ヘアー♪」と踊ってた図も、なかなか今となっては他にこの方以外浮かばない。
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黒沢清監督の「回路」にも少し似ているが、あちらの世界の住人がこちら側に侵食してくる「影の国」。
大杉漣さんの役は、どうもこの世では自分が浮いている存在だなと思っていたら、実は影の国の住人だったということを、一人でたんたんと話し続ける人物。それまでの過程の一人語りがなかなか怖い。
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「あっ、この人どうかしている」という感じの役としては、こちらを不安に陥れるキャラに、「うずまき」のお父さん役も大杉漣さんだった記憶が。
「地獄大使」が出来る人もいないよ。
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そこそこ前の話になるので、記憶もあいまいなんだけど。
無名の監督の自主製作映画作品。
そこでその制作者の方か、監督かがダメモトで、大杉漣さんにオファーを出してみたと。
すでに大物俳優になられている氏。絶対断られるどころか、話すら通らないだろうなと思っていたら、大杉漣さんが快諾してくれた。
という話をテレビで見た。その映画に出ておられる姿もみた。
このときに当方の中で、「大杉漣」という俳優さんのクラスがすごい上がった。
本当に見たのかなと検索してみれば、やはりその話は本当にあった。
大杉漣さん、製作予算500万円の自主製作映画に出演した理由「台本の第一稿を読んだ時に決めていた」- 記事詳細|Infoseekニュース
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大杉漣さんが脇役にしろ、主人公にしろ、この方が出るだけで絵が締まる。
いい俳優って、積み上げた存在感がある。
今回のことは非常に残念。
イラストレーター森本レオリオ このホームページにつきまして
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