似顔絵プロ(テレビ番組のイラストレーター)

テレビ番組専用のイラストレーター森本レオリオです。過去に仕事で描いた芸能人の似顔絵をちまちまとUPします。

ロバート・デ・ニーロ両手を挙げてお手上げ状態というポーズ/デニーロポーズ/由来/元ネタ「shrug one's shoulders」

「ロバート・デ・ニーロの“両手を挙げて肩をすくめる”デニーロポーズ”は本当に映画由来なのか——出所を徹底チェック/似顔絵 イラスト

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ロバート・デ・ニーロのポーズは「アナライズ・ミー」DVDパッケージが元ネタ?日本で広まった“デニーロポーズ”の正体、モノマネ芸人との関係 似顔絵イラスト

映画の名場面をマネした“決めポーズ”は、時に本人のイメージそのものを作ります。日本で「ロバート・デ・ニーロ=両手を挙げて肩をすくめる“お手上げ”ポーズ」という連想をする人は少なくありません。ネット上では出所として『キング・オブ・コメディ』や『ミート・ザ・ペアレンツ』がしばしば挙げられますが、果たして本当でしょうか。放送後に「ポーズ 出所」で検索する人、あるいは「福山雅治のポーズ」や「欠番のある回」を調べる時のように由来を掘りたくなるタイプの人に向けて、事実ベースで整理します。

 

福山雅治『ガリレオ』劇場版&ドラマガイド|実におもしろいポーズの真似方と欠番回の見方/ 似顔絵 イラスト - イラストレーター森本レオリオの仕事(テレビ番組のイラストレーター)

 

映画の中に“両手アップ+肩すくめ=お手上げ”はあるのか

まず結論から。主要作をあたっても、「デ・ニーロ本人が定番として両手を広げて肩をすくめる“お手上げ”を見せる、特定の決定的な場面」を一次資料で特定するのは困難でした。

少なくとも一般に引用されるクリップや評論、公式解説で“そのポーズ”を彼のシグネチャーとして明記する例は見当たりません。これは「そういうシーンが一切ない」と断言するものではありませんが、ネットで広まった“出所”が曖昧であることは確かです。

 

一方で、ポーズは違いますが『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズには明確に定着したジェスチャーがあります。デ・ニーロ演じるジャックが、人差し指と中指を自分の目に当ててから相手を指差す「I’m watching you(見てるぞ)」の合図です。監督ジェイ・ローチもこの“目配せ”ジェスチャーを語っており、GIFや解説記事でも繰り返し参照される本人発の決め動作として知られています。

 

『キング・オブ・コメディ』については、作品解説・レビュー・データベースを参照しても、物語や演技のスタイルは詳述されるものの、問題の“両手アップ+肩すくめ”が象徴的なカットとして特記されることはありません。

 

「アナライズ・ミー」DVDパッケージのポーズ、その意味は?

映画はパニック障害になったマフィアのボスが精神分析医を執拗に頼るお話ですが、パッケージのイメージでは、デ・ニーロが肩をすくめつつ両手をあげて“どうしよう?”といった感じのリアクションを見せています。これは映画のコミカルなトーンを象徴していて、「セラピスト(Billy Crystal)に助けを求めるボス」という状況を視覚的に伝えるデザインとして採用された可能性が高いです。

ただし、このポーズが映画内の特定のシーンをそのまま切り出したものかどうかは不明です。DVDのアートワークでは、しばしば俳優の印象や物語のテーマを誇張・象徴的に表現します。そのため、パッケージデザインとして意図されたジェスチャーである可能性が最も高いと言えるでしょう。

 

イラストの衣装は本物の衣装と少々アレンジを加えています。元は映画「アナライズ・ミー」のジャケットによるものですが、元のポーズよりももっと両手を広げて、よくみなさんが意識するあのロバートデニーロのポーズにしてあります。世界に1点ものです。原画イラストは1920×1080サイズです。

 

似顔絵プロ/森本レオリオ

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なぜ日本では“あのポーズ”がデ・ニーロで定着したのか

日本のバラエティやお笑い界では、ハリウッド俳優の誇張ジェスチャーが「記号」として流通してきました。ロバート・デ・ニーロのモノマネで知られるタレント「テル」はプロダクションやメディア紹介でも“デ・ニーロのモノマネ”が代名詞として明記されています。こうしたモノマネの定番化が、ポーズ=人物の短絡的連想を強化した可能性が高いと考えるのが自然です。

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さらに面白いのは、プロレス界でも「デニーロポーズ」という言い回しが使われていること。新日本プロレスの矢野通の紹介記事などで、両手のひらを見せて肩をすくめる仕草を“デニーロポーズ”と呼ぶ用例が見つかります。つまり日本のポップカルチャーでは、この肩すくめが“デ・ニーロ的”として二次流通しているわけです。

 

アンタッチャブルのザキヤマ(山崎弘也)などの“顔芸+外連味のある身振り”が、この記号性を押し広げたことは状況から推測できますが、誰のどの番組のどの回が起点かを一次資料でピン留めするのは難しい、というのが正直なところです。

 

「アナライズ・ミー」のジャケットのポーズが芸人のモノマネにも影響したのか?

日本で芸人が将棋の形を取るように、このような大げさなジェスチャーが覚えやすく“記号”として使われる背景には、パッケージや宣伝デザインの視覚効果が影響していることが多いです。

現在確認されているところでは、『アナライズ・ミー』のパッケージが直接「モノマネ起点」になったという明確な証言は見当たりません。しかし、「デ・ニーロ=シュルーグ(肩すくめ)ポーズ」として認知される一因として、こうしたビジュアル・プロモーションが文化的記号化に寄与した可能性は十分あります。

 

代表作をおさらい——“ポーズ”より場面が語るもの/デ・ニーロの“役作り”が生む身体性——重さはポーズより役に宿る

ロバート・デ・ニーロが作品ごとに身体を作り替える俳優であることは周知の事実です。『レイジング・ブル』では増量の後、体重を戻すのに苦労したという具体的証言が残り、報道でも増量幅(約60ポンド=27kg前後)が繰り返し引用されています。これは“ポーズ”の記号性よりも彼の演技の核が身体の説得力にあることを示します。

 

ロバート・デ・ニーロのフィルモグラフィは膨大ですが、日本での参照頻度が高い作品を公式データ寄りの情報で挙げておきます。

若きビトー・コルレオーネを演じた『ゴッドファーザー PART II』(助演男優賞)、ボクサーの生を削る『レイジング・ブル』(主演男優賞)、虚無の街を彷徨う『タクシードライバー』、帰還兵の傷を描く『ディア・ハンター』、悪漢像の振り幅を見せる『アンタッチャブル』、実像の滑稽さと怖さを混ぜた『キング・オブ・コメディ』、犯罪映画の粋『グッドフェローズ』、そして“目配せ”が名物になった『ミート・ザ・ペアレンツ』。最新期では『アイリッシュマン』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』まで、コラボレーションの厚みも彼の武器です。詳細な経歴と受賞歴の概説は百科事典系の項目がまとまっています。

 

まとめ——“デニーロポーズ”は二次創作的に増幅したジェスチャー

『アナライズ・ミー』本編でこのような“肩すくめポーズ”がシグネチャーとして使われているかは未確認ですが、DVDパッケージで強調されていることから、その印象が強まった可能性があります。『アナライズ・ミー』のパッケージのイメージは、模倣の“種”として機能したことも考えられます。

 

 

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Robert Anthony De Niro/ろばーとでにーろ


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