小室哲哉 の 似顔絵イラスト
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不倫疑惑に関しての謝罪会見が、一転して引退会見へ。
もう不倫とかどうでもいいから、そちらへの発言の方に関心が行った。
そもそも誰と誰とが親しい関係だとか、同じマンションや部屋やホテルなど入ったきりで朝まで出てこなかったとか、人の色恋沙汰なんかどうでもいいのに、それを取り上げることを商売としている人がいるための今回の報道。
そんな意味のないことのために、一人の作家生命が絶たれようとしている。
スポーツ選手が、昔ほど体力的に衰えが目に見えてきたなど、勝敗や数字を生業にしている人が結果を出せなくなったのならば、第一線を引くのも仕方ないだろう(スポーツ選手の場合、自分から”引退します”って言える人の方が少ないかも)。
今回の場合は本人もこのような形で引退宣言する気はなかったようだし、どうにもこうにも歯がゆい。今回への報道へのケジメとして出したのが、結果的に「引退しかない」といった印象を受ける。
91年くらいからTM NETWORKを追ってて(91年のときはTMN)、ちょうどその頃、彼らは活動を休止していた。後追い組としてはその間に過去の作品に触れる時間に当てられたんだけど、とにもかくにも知れば知るほど小室哲哉氏っていう天才がこのグループにはいるんだなと気付かされた。
藤井徹貫氏の「EXPOストーリー」や、94年の解散後(終了ね)の木根尚登氏の「電気じかけの預言者たち」のシリーズを読んでいくと、音楽的な才能に長けた天気気質の人なんだなと。いい意味で掴みどころがない。音楽青年がそのまま大人になってしまっているという印象。
木根尚登氏が小室哲哉氏にたいして「フッと消えて連絡がとれないときがある」的なことをよく書いてたような曖昧な記憶があるが、それが氏をよく表していると思う。
(まさか、全シリーズ入りが出るとは「電気じかけの預言者たち CLASSIX」。単巻との違いは、単巻にはあった写真などが消えている)
TM NETWORKを売るために頑張っていた80年代中盤から90年代の頭。グループを飛び出してTRF(当時はtrf)を売るために必死になった末、TMNを解体せざるえなかった時期(終了宣言は泣いたね)。90年代の中盤のブランドのような”TKプロデュース時”。しまいには事業家みたいなことに手を出したために大変なことになった90年の終盤から2000年の頭。2000年の後半はもうTM NETWORKも回顧的な活動になってしまった。そして例の逮捕。その後の復帰。
2012年から3年くらいに渡るシリーズ的に続いたツアー。
『TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-』→『TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-』→『TM NETWORK 30th 1984〜 the beginning of the end』→『TM NETWORK 30th 1984〜 QUIT30 HUGE DATA』→『TM NETWORK 30th FINAL』(EXPOの曲多くてよかった)。
行った、行った。CAROL組曲は耳にタコほど聴いたwww
でもライブでいつも思うのは、氏はアレンジの天才だね。ほんとうにどれだけ手があるんだって思うほど、アレンジが多種多様。「GET WILD」なんてもう他のアレンジなんかないだろうと思ってても、別の手が出てくるもの。
さいたまスーパーアリーナもよこはまアリーナも行ったよ。『TM NETWORK THE MOVIE 1984〜 30th ANNIVERSARY』を観に映画館にも行ったよ。復帰後の少々吹っ切れた活動を見ていると、あの逮捕は氏の肩の荷が一度降りた形になったし結果的に良かったと思う。
ゲゲゲの鬼太郎が第6期として、またアニメ化されるみたいだけど、あのアニメの特徴しては、60年代、70年代、80年代、90年代、2000年代と、10年を1サイクルとしたら、1サイクルごとにアニメ化されていることだ。故・水木しげる氏もお金を生む子だと喜んでいた。次が2010年代。
小室哲哉氏も、80年代、90年代、2000年代、2010年代と、形は違えど何かしら話題を世に起こしている。なかなか浮き沈みが多い芸能の世界、「あの人は今?」的な扱いが多くなる中、これも氏が成せる技。
音楽的には(初期のTMからなぞっていくと)、ファンク、モータウン、ダンス、ハウス、テクノ、R&B、トランス、EDMなど、海外の流行のものを取り入れて自己流にアレンジして世に出す、言ってしまえば「まだ聴いたことのないものをつくり出す」「常に人を驚かすような音をアウトする人」だった。いつもこちら側の何歩も先の金色の夢を見せてくれる氏。
いい意味で、基本、ファンが望む期待をずっと裏切ってくれてた。
(個人的にはトランス時は距離空いたなーとは思った)
「ジャングル」なんてのもあったね。そちらは"H Jungle with t ”で。
(84年から94年までのPATI-PATIの記事、全部入りの「TM NETWORK TIME MACHINE BOX」。でかいぜ。靴箱の「GROOVE GEAR」ほどじゃないけど)
とにもかくにも”要る人"なんだよ。もう2020年にもなるし、音楽的に目新しいものなんて存在するとも思えないけど、常にあの人は新鮮さを提供してくれる人。こちらも「なにか驚くようなことをしてくれる・・・」と、ついつい期待を寄せる人なんだよ。
そんな人が今回のようなことで引退しちゃいけない。
介護は疲れるよ。一人は疲れるよ。誰かに話を聞いてもらいたいよ。やさしくされたら甘えてしまうよ。そんなこと当たり前のことだよ。なにもおかしくない。
誰だって自分の話を聞いてもらいたいよ。天才だって一人の人間だよ。
94年の終了宣言のときに、今後TMN、TM NETWORK名義での活動はないと言ったんだよ。93年の、キャッチコピーが「685日、待った。」のシングル「一途な恋」を踏まえて、やっと新しいアルバムが出るかなと思いきや、「終了」の94年。
trfにTKをとられた。
4001 Days Groove。ほんとに最初から想定されていたプロジェクトかと突っ込むのは野暮。
その後、あれ?宇都宮隆氏の「discovery」「if you wish」、木根尚登氏「REMEMbER ME?」と、氏と寄り添ってきたなと思いきや、数年後の活動再開www
活動に突っ込みドコロが多いのも確かだけどwww
いい意味で裏切り続けてくれたきた人だから、少し休まれてから、これからも裏切ってほしい。
このタイミングでなんだけど・・・、
2018年2月24日。池袋の映画館「新文芸座」のオールナイト上映にて、「ユンカース・カム・ヒア」が上映されます。
こむろ てつや Komuro Tetuyai
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